オーシャンズ時計特集17年8月号　PART-2　時計ってこんなに美しい！

17年6月24日発売オーシャンズ時計特集

感動した、ため息が出た、うっとりした・・・時計ってこんなに美しい！（P156-P157掲載モデル）

2017.06.24

　イギリスの詩人、ハーバート・リードは、美観は「快適に知覚する諸関係」と述べた。つまり、快く感じられるものすべてだ。どのような表現の様式かは問わない。時間や場所を超えて、知覚に訴えてくるものだ。

　当然、時計にも当てはまる。ケースのフォルム、素材の質感、針やインデックスのダイヤルデザイン、職人の手によるアートワーク、それらを統べるコンセプト……。予期せぬカタチで美は姿を現してくる。

　それを愛でる、知覚する柔軟な心こそが、ウォッチライフをいっそう楽しくするのだ。

フォルムに宿るトキメキ造形美

　わずか数㎝程度の世界に表現される、かくも細やかな造形美は、時計の大きな魅力である。シンプル、流麗、複雑。どうあれ、ひと目で魅了されるフォルムの美しさ、その第一印象は、何物にも代えがたい。

DETAIL: 築き上げてきた造形美に「極薄」という美を加えて
八角形と円形を組み合わせて生まれた、多面体のファセット（＝面）を持つ独創的な造形。そこに、極薄という新たな美しさを与えたのが名作「オクト」の最新作である。わずか 2. 23 ㎜という薄さの自動巻きキャリバーを、5. 15 ㎜厚のケースに搭載。グレイッシュなチタンの色みを活かしたケース＆文字盤に、ブラックP V D 加工を施す針やインデックスを配置することでコンテンポラリーな世界観を演出している。その隅々にまでブルガリらしい美意識が息づく／ブルガリジャパン

DETAIL: 現代に、そして世界に通ずる引き算の美学を堪能する
世界的にも評価の高いグランドセイコーは1960年に誕生した初代のデザインを忠実に復刻。ケースのラウンドとラグの直線、すっきりとレイアウトしたインデックスなど、現代にも通ずる引き算の美学を体現する。オリジナルのガラス形状をサファイアガラスで再現するため、当時よりもひと回り大きな38 ㎜のケース径としながらも全体のバランスを崩さない完成度は見事である。今年よりグランドセイコーとして、世界に向けたブランディングを開始するに相応しい原点回帰となった。世界限定1960本。

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