将来にわたって
色褪せない高級時計の
真の価値を持つ

言葉を選ばず言うならば、過去のグランプリ獲得モデルにはなかった、質実剛健な時計です。新作ではありますが、既存モデルのケースサイズとダイヤルのデザイン違い。まったく新しい、というわけでもありません。しかしそのサイズもデザインも、実に丁寧に手直しが入れられ、旧作と比べて小さくよりシンプルになり、古典を踏まえた機能的な美感が、より濃縮された気がします。情報を伝える側としては、価格設定は重要な評価のポイントです。その意味でも、多くの人が頑張れば手に入れられる価格は高く評価されました。手巻き。径37㎜。18KWGケース。アリゲーターストラップ。171万円。
(問)A.ランゲ&ゾーネ ☎03-4461-8080

  • [1]チラネジ付きのテンプやスワンネック緩急針など、機械式時計の古典を踏襲。
  • [2]ケース厚は5.87㎜。この薄さが、この時計が持つ高い価値の1 つ。
  • [3]テンプのブリッジのハンド・エングレービングは、A.ランゲ&ゾーネの伝統。それぞれ少しずつ模様が異なり、世界で1 つだけの時計とする。
  • [4]小ぶりに仕立て直されたケースに、ムーブメントがきっちりと収まる。入念に手仕上げされたブリッジや手が込んだゴールドシャトンが美しい。

革新性や話題性よりも伝統の素晴らしさを再評価

今年の時計グランプリの選考は、最後まで票が割れた。最終候補に残ったのは、A.ランゲ&ゾーネのサクソニア・フラッハ37㎜とオメガのシーマスター プラネットオーシャン GMTマスター クロノメーターであった。日常に磁石があふれ、海外のビーチリゾートが身近になった現代に、オメガのGMT装備の超耐磁ムーブメントを収めたダイバーズは、マッチする。さらに2トーンの一体成型セラミック製ベゼルという革新性を持つオメガのノミネート作は、まさに今の時代を捉えたモデルだと言えよう。一方、A.ランゲ&ゾーネのサクソニア・フラッハは、最もシンプルな2針であり、素材もメカニズムも伝統に倣った古典の王道と呼べるモデルだ。2作は、まさに対極にある。話題性ではオメガに軍配が上がり、事実いったんはオメガに決まりかけた。しかし……。
髙木「どうしてもランゲが諦めきれない。伝統的な機械式の良さを、再発見させられたモデルだから」
市塚「コストパフォーマンス部門にノミネートしたいほど、価格と比べると外装も機械も仕上がりは格段に上質」
と、再度ランゲを推す声が上がった。そして最終的に全員を納得させたのは、
松山「どちらの時計も素晴らしいが、どんな時計好きにも広く受け入れられ、また自信を持って勧められるのは、ランゲ。こうしたモデルは、例年の時計グランプリではスポットが当たらないが、ちゃんと評価すべきだと思う」
との意見。かくしてシンプルな薄型2針が、グランプリの栄光に輝いた。

ブランド
A.LANGE & SÖHNE
商品名
サクソニア・フラッハ 37mm
Ref(品番)
LS2013AM 201.027
ムーブメント
手巻き
ケース素材
18Kホワイトゴールド
ベルト
アリゲーターストラップ
防水
3気圧
サイズ
37.0mm
特徴

A.ランゲ&ゾーネ最薄モデル

価格
¥1,947,000(税込)

各部門グランプリ