革新部門グランプリ

右/テンプを二層にしたことで、既存のCal.3120と比べ慣性モーメントは、約30%増加したという。各テンプのひげゼンマイは、互いに逆巻きになるよう設置され、伸縮時の偏りを互いに打ち消し合う。左/本来は裏蓋側にあるテンプが、ダイヤル側にも姿を現す。

オーデマ ピゲ
ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク

既存の機械をベースに高精度化を叶える二層テンプの調速機
大型テンプは、精度を高めるための常とう手段のひとつだが、二層にするという発想は極めて斬新である。二層テンプでは大型テンプと同じ高い慣性モーメントが得られ、かつ既存のCal.3120の輪列の中にそのまま組み込むことを可能とする。オープンワークでダイヤルを無くし、テンプを重ねたことによる厚みを解消したのも賢い。自動巻き。径41㎜。18KPGケース&ブレスレット。765万円。
(問)オーデマ ピゲジャパン☎03-6830-0000

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革新部門ノミネート

BRAND
A.LANGE & SÖHNE
NAME
リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド
Ref NO.
LS2522AA 252.025
PRICE
¥9,471,000(税込)
DETAIL
1秒の重さを知る高精度メカ
巨大な秒針は、1 秒刻みで運針する。時・分ダイヤルの交叉上の三角の窓は、パワーリザーブ計。 全文表示

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BRAND
BREITLING
NAME
スーパーオーシャン ヘリテージ クロノワークス
Ref NO.
SB01B91QRS
PRICE
¥5,093,000(税込)
DETAIL
漆黒のケースに革新性を秘める
"ヘリテージ"のクラシックな外観で、革新性が潜んでいると安易に思わせない点もユニーク。 全文表示

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BRAND
TAG HEUER
NAME
キャリバー ホイヤー02T
Ref NO.
CAR5A8Y.FC6377
PRICE
¥1,991,000
DETAIL
トゥールビヨンの価格革命
オープンワークのダイヤルに溶け込ませたかのように、トゥールビヨンを6時位置に配置。 全文表示

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価格は全て税込の総額表示です。
本サイトに掲載されている商品の取り扱い状況につきましては、2016年12月10日時点のものとなります。
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未来につながる革新性を
この部門の重要なテーマに

柳町革新部門のノミネートは、他と比べて数を絞らせてもらいました。もちろん、他に気になるモデルがあれば、どんどん挙げていただいて構いません。

松阿彌オーデマ ピゲは、昨年も議題に上がり、コンセプトだからと持ち越したミニッツリピーターもあるけど。

髙木同じ部門で1ブランド1本を原則とするならば、個人的には、このダブル バランスホイールを推したい。

柴田ミニッツリピーターには、ブルガリのオクトの世界最薄ってのも。

中里編集部としては、革新を謳う以上、一発芸ではいけないと考え直したんです。これまでこの部門は、見た目にもインパクトがあるモデルに注目しがちだったとの自戒の念も込め、その革新が、何か時計の未来につながるものであるべきだと考えています。

髙木そうした意味では、オーデマピゲの既存ムーブメントの調速機を変えることで高精度化するという試みは、別のモデルへの広がりが期待できそうですね。

吉田ブライトリングのクロノワークスはどうなの? なんかF1みたいな発想で、すごく面白かったけど。

市塚シリコンはやらないって言ってたのに、やるとなったら主輪列まで一気にシリコンにしちゃった(笑)。新素材の将来を見越している気がする。

岸田タグ・ホイヤーは、話題作ですよね。僕らでも何とか買えるトゥールビヨン(笑)。

松山革新的に安い(笑)。しかしトゥールビヨンはとてもよく出来ていると思いますよ。

髙木やり方次第でトゥールビヨンもこの価格にできるという、あまり言いたくないけど、ある種の禁じ手でもある。

吉田でも売れてるんでしょ? 単なる憧れで終わるんじゃなくって、手が出る複雑機構には、希望が持てる。

松山A.ランゲ&ゾーネは、キレイだったね。見た目にも機構的にも、機械式のまさに王道を行っていると思う。

髙木香箱から2つの輪列を枝分かれさせ、主輪列の3番車にコンスタントフォースを組み込んでいる。そしてもう一方の輪列はジャンピングセコンドのゼロリセット機構用とした。二重輪列は、他社にもある。そこに機能を加える設計は、今後も増えて行くと思う。

中里4作とも将来につながる革新のようですが、1本を選ぶなら……。

柴田甲乙付けがたい。時代性をどう捉えるのか? ブライトリングのようにより先を見据えるのか、それとも機械式の王道的なものを採るのか?

松山個人的には、オーデマ ピゲの発想力は、すごく面白いと思う。

髙木賛成です。テンプを二層にするのは、コロンブスの卵的な発想ですが、最小限の手間で最大限の効果を発揮していると感じる。

市塚ブライトリングやランゲも凄いけど、その凄さがちょっと分かりづらいかも。

岸田オーデマ ピゲは、凄さが外に見えてる(笑)。

松阿彌僕もオーデマ ピゲは、いいと思います。エントリーから外れちゃったリピーターもちゃんと完成させていて、こちらも革新的だった気がする。

吉田機構もユニークだし、スケルトンの具合とか、時計としてカッコイイ。

中里みなさん異論がないようだし、未来につながる革新でもあるので、オーデマ ピゲで決定としましょう。

グランプリ受賞商品

ブランド
AUDEMARS PIGUET
商品名
ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク
Ref(品番)
15407OR.OO.1220OR.01
ムーブメント
自動巻
ケース素材
18Kピンクゴールド
ベルト
18Kピンクゴールド
防水
5気圧
サイズ
41.0mm
特徴
価格
¥8,800,000(税込)

各部門グランプリ