百花繚乱の個性と
比例するコスパの高さ
髙木ロックマンのステルス トレチェントメトリ カーボンクロノグラフはクォーツだけど、フォージドカーボンケースの300m防水で22万円!
松山セイコーのプレザージュ プレステージラインはほうろう文字盤の雰囲気がいいね。漆仕上げの黒文字盤も、視認性がとてもいい。
柴田この部門はいちばんの激戦区。シングルプッシュクロノから復刻ダイバーズまで、ジャンルも幅広い。復刻といえば、オリスのダイバーズは本格的。
吉田2015年モデルのバリエーションで、オリジナルデザインではないけれど、違和感はない。コスパではミドーのマルチフォート アドベンチャー クロノグラフが60時間パワーリザーブのムーブメントを搭載しています。歴代には名作モデルも数多いし、再上陸した今後が楽しみ!
松山ロンジンのアヴィゲーションウォッチType A‐7 1935は好みだな。
吉田コラムホイールのワンプッシュクロノグラフですしね。
柴田フレデリック・コンスタントのクラシック アート オブ ポーセリンは魅力的だな。名窯ジョルナイの文字盤で31万円。シチズン傘下になり、今後も目が離せません。
吉田ラドーのハイパークローム ウルトラライトのデザインは面白いよね。コンセプトも独創的だし。
松阿彌禅寺の枯山水ね。オートマチックの表記も縦組みだし。
岸田すごく都会的だと思う。デザイナーは漢字好きじゃないかな。
髙木ユンハンスのマイスター パイロットは歴史的なジャーマンパイロットウォッチ。3針に今年クロノグラフが加わった。
松阿彌ベゼルのノッチが深くて、シンプルだけど個性もあるし。
吉田ティソのヘリテージ 1936も懐中時計からの遍歴を感じさせる。
市塚ムーブメントもユニタスだし、ハンターケース。凝ってるな。
中里この部門にはフォージドカーボンやポーセリンといった、これまで高価格帯の仕様だったものがどんどん取り入れられ、魅力が多様化するとともに、競争も激化しています。
髙木スウォッチ グループ系が強いのもスケールメリットが生かせるから。
柳町スペック的に魅力的なモデルが多く、実質勝負ですね。
吉田エントリークラスということを考えると、フォージドもクラシックもいずれも2本目という印象があるけど。
柴田スマートウォッチが出た時に、まずそこで腕時計に興味を持ったエントリー層が次に移行するのがこの価格帯で、それを充実させるべきというのが時計業界の認識でした
髙木そうなるとオーセンティックなダイバーズという手もある。
松山ただ夢も必要なんだよね。理想としては、ロンジンのようなクラシックなモデルから機械式時計に興味を持って欲しいと僕は思うんだ。
柴田とくにスマートウォッチで実用性を味わったら。
髙木なるほど。僕らがアンティークから時計に興味を持ったようにね。
吉田ロンジンが毎年こうしたモデルを出してくるのもそうした思いがあるのかもね。その評価も込めて。