時計事業以外のブランドの
台頭を象徴する独創的な新作

エルメス
スリム ドゥ エルメス
パーペチュアル カレンダー

古くから時計界にある
薄型永久カレンダーに、
かつてない独創性を与えた
この数年来、クチュール・ブランドの新作が、時計メーカーを凌駕するほどの魅力を増してきています。外装の仕上げが格段に向上し、機構でも時計メーカーを凌駕するほどにチャレンジングです。この「スリム ドゥ エルメス パーペチュアル カレンダー」は、それを象徴する1 本。薄型の永久カレンダーをモダンに革新し、ムーブメントの出来栄えも極めて優れています。実はこのモデルは、事前にどの部門にもエントリーされていませんでした。翻って、カテゴライズされない独創性がある事の証し。審査員からこれを推す声が数多く、グランプリ獲得となりました。

ヴォーシェ社×アジェノー社
時計ファン夢のコラボ!

右がダイヤル側から見たムーブメントの全容。わずか1.4ミリ厚のアジェノー社製モジュールが載る。上はベースのヴォーシェ社製Cal..H1950の組み立ての様子。マイクロローターによる薄型自動巻きの地板は、部品で隠れる部分までペルラージュ仕上げされている。薄型だから組み上げも慎重。

エルメス謹製、
ハンドメイドのストラップ

ストラップの出来栄えは、さすがエルメス。上質だ。
スイスの時計工房内にストラップのアトリエを持ち、パリのエルメスで技術を習得した職人が製作に当たる。ステッチはすべて手縫い。両サイドのコバも、蜜ロウを丁寧に塗り込み、熱したコテで浸透させて磨き上げている。馬具やバックで培った技術が込められる。

高性能なムーブメントと、
美しい外観が薄さの中に調和

ムーブメントは、直線的なブリッジの割りがモダン。マイクロローターも含め、全体をHのモノグラムが彩る。薄いケースの右サイドに、カレンダ調整用のセレクターと第2 時間帯表示の時針を送るボタンを備える。一部に切り欠けのあるステンシル数字にも似たインデックスは、細身でもありクリアで見やすい。ムーンフェイズは、星を散りばめた様な質感を持つ天然石アベチュリンのディスクに真珠母貝製の月を置く。ダイヤルは幾つもの段差を設けることで、薄型時計に立体的な表情を与えた。自動巻き。径39.5㎜。18KPGケース。アリゲーターストラップ。
4,330,800円(税込)。
(問)エルメスジャポン ☎ 03-3569-3300

今年の時計グランプリは、極めて異例だ。何しろ、どの部門にもエントリーされなかったモデルが、グランプリを獲得したのだから。受賞作は、エルメスの「スリム ドゥ エルメス パーペチュアル・カレンダー」である。
今年エルメスが発表した、まったく新しいコレクションの中の1本。その名の通り、薄型ケースに永久カレンダーを収めている。とは言え、永久カレンダーでは「ハイコンプリケーション部門」に入れるには弱い。かといって、「ドレス」に入れるなら、同コレクションの3針モデルとなる。間違いなく、今年の話題作であったにもかかわらず、エントリーできる部門がなかったのだ。
しかし、審査員からは「このモデルは無視できない」との声が、上がった。そして各部門賞受賞作と比べても、その魅力は勝ると判断され、エントリーなしでのグランプリ獲得に至った。
る松山 猛氏の言葉が、このモデルの魅力を象徴する。時計専業メーカーの多くが、クラシックに原点回帰する中、エルメスは、古くからある薄型で永久カレンダーという、時計の本質的魅力を独創的に再構築してみせた。

柴田「ステンシル数字にも似た、切り欠けのあるオリジナルのインデックスは、新鮮ですごくキレイ」

吉田「数字が踊っているようで、薄型をさらに軽快にしている」

市塚「インダイヤルの小さな数字でも、ちゃんと見やすいデザイン」
など、外観上で高く評価されたタイポグラフィーは、エルメスのポスターなどを担当するフランス人デザイナーのフィリップ・アペロワが手掛けた。

岸田「薄型ケースのポリッシュ仕上げの質感も、かなり高い」

松阿彌「写真では分かりづらいけど、実際に見ると思った以上に薄い」

粕谷「細身のラグの終端を内側に少し曲げたフォルムも新鮮」
と、ケースもデザイン、仕上げ共にその完成度の高さが好評だった。

松山「永久カレンダーだけじゃなく、2タイムゾーンも備えている。トラベルウォッチとしても優秀だね」
と、ムーブメントの出来もいい。それも当たり前だ。何しろベースとなるマイクロローターによる薄型自動巻きは、エルメスが株主に名を連ねるヴォーシェ社製。そして永久カレンダーと2タイムゾーン、さらに昼夜表示まで装備するモジュールは、アジェノー製と、いずれ劣らぬ、スイスでも名うての実力派によるものなのだから。多くの名門メーカーに、様々な複雑機構を提供してきたアジェノー社を率いるジャン・ マルク・ヴィダレッシュは、このモジュールをわずか1.4ミリに仕立ててみせた。ヴォーシェ社製のベースムーブメントも、厚さは2.6ミリしかない。エルメスらしい、モダンで軽快なダイヤルの下には、実に精巧なムーブメントとモジュールが潜む。

高木「ヴォーシェとアジェノー、メカ好きな時計ファンにとっては、これは夢のコラボレーション。2社が手を組んだ機械は、ほかには無い」
部門賞の中には他に斬新なデザインもあった。革新的なムーブメントもあったし、上質な仕上げも各社が取り組んでいる。デザインと仕上げ、ムーブメントのバランスの良い総合力が、エルメスがグランプリとなった理由だ。

中里「これほどの時計が、決して非現実的ではなく、頑張れば手が届く価格であるのも、今年の総合グランプリとしてふさわしいと思います」

ブランド
商品名
スリム ドゥ エルメス パーペチュアル・カレンダー
Ref(品番)
ムーブメント
自動巻
ケース素材
18Kピンクゴールド
ベルト
アリゲーターストラップ
防水
3気圧
サイズ
39.5mm
特徴
価格
¥4,411,000(税込)

各部門グランプリ