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アメリカン クラシック
1892年、アメリカ合衆ペンシルバニア州ランカスターで創業し、常にアメリカの歴史と歩みを共にしてきたハミルトン。創業して間もなく、高精度の鉄道用懐中時計を開発したことにより、草創期におけるアメリカの鉄道の安全な運行に貢献。その名が広く知られることとなった。
その後10年ほどでレイルロードアプルーバル(鉄道公式時計)の称号を獲得。アメリカに航空機の時代が訪れると、定期航空便の公式時計に採用されたほか、航空会社数社に公式時計を供給。第二次世界大戦では、アメリカ海軍にマリンクロノメーターなど100万個以上の軍用時計を納入した。
戦後の1950年代に入り、創造性に富んだモデルを次々と発表する。アシンメトリーの斬新なデザインを特徴とする世界初の電池式腕時計「ベンチュラ」。かのエルヴィス・プレスリーが愛用していたことでも知られている。1970年には世界初のLED式デジタルウォッチ「パルサー」や、初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを搭載した「パン ユーロ」など、革新的なモデルを生み出してきた。
また、ハミルトンはハリウッド映画とも深い関係性を持つ。1951年の「フロッグメン」を皮切りに、映画史上屈指のSF作品「2001年宇宙の旅」、1961年の「ブルー・ハワイ」では、主演のエルヴィス・プレスリーに相応しい時計として、「ベンチュラ」が選ばれた。近年では「メン・イン・ブラック」3部作、「インターステラー」など、450作品以上の映画に登場している。
21世紀に入り生産拠点をスイスに移したハミルトンは、生まれ育ったアメリカの精神と、豊かな伝統と高い技術力を有するスイスのウォッチ・メイキングを融合させながら、腕時計の新たな地平を切り開き続けている。